香希画廊

Archives 2023

過去のおもな開催展

Exhibition

▲ 大角幸枝「南鐐茶鋺」径12.6×h.7.8㎝

女性金工作家12人による
「第2回フレアの会」開催

2023年10月28日(土)~11月12日(日)
会期中 営業時間10時~18時 11月01日(水)、11月08日(水)のみ休廊
■富山・香希画廊

【出品作家】
萩野紀子 岡本佳子 大角幸枝
植田千香子 押山元子 髙橋阿子
田口典子 15代鈴木盛久 細谷みちる
岡原有子 竹之内恵美子 藤江聖公

ある女優さんが連載中のエッセイで憂えていた。
声優の仕事がAIに取って代わられることを危惧して。
「ならば私はどうしたらよいの? こころを込めるしかないじゃない!」と。
単純明快である。人のなす仕事が不要となる現実の驚異と脅威。
今更ながら由々しき事と嘆かわしく思う。

山家富貴銀千樹 (さんかふうきぎんせんじゅ)
漁夫風流玉一蓑(ぎょふふうりゅうぎょくいっさ)

雪が深く山の仕事が出来なくとも雪中の木立を銀千樹と眺める樵(きこり)のように、
蓑(みの)一つあれば風もまた風流ととらえる漁師のように、生業に迷いなく、
どんなことがあろうとも自分の仕事を続けていこうという誇りと矜持を、今こそ心に刻みたい。

金工は金属という手強い素材と向き合い、
長の年月を賭しての鍛錬を必要とする容易ならざる仕事である。
自然と伝統から多くを学び、こころを尽くさなくては成り立たない。
苦しさばかりではなく、手間ひまをかけ難しさを克服していく物づくりの楽しさは、
また格別なことでもあろう。
そこには時の経過とともに薄れてしまう皮相な効果や仕掛けはない。

手仕事に宿る美の神秘にご注目頂ければ幸いです。
第二回フレアの会、どうぞご高覧ください。

*大槻昌子さんが昨年12月に逝去され寂しい限りです。
今回は新たに5名の方々がご参加くださり、メンバーは12名となりました。

▲萩野紀子「矧合宝形花器」 / 2012年 w30.0 x d30.0×h16.0cm
▲岡本佳子 接合せ菓子器 「颯響」 / 2018年 w26.5 x d10.5×h10.5cm
▲大角幸枝 南鐐四方盆 「流水」 / 1998年 w30.4 x d30.4×h2.0cm
▲植田千香子 鍛鋼鑞流象嵌花器 「彼方」 / 2022年 w13.0 x d13.m
▲押山元子 撹拌文花器 「雲流」 / 2022年 w22.0×d12.0×h17.5cm
▲髙橋阿子 蝋型鋳銅うさぎ耳扁壷 / 2011年 w16.5 x d9.3×h24.7cm
▲田口典子 赤銅鉢/2023 w28.0xd28.0×h13.5cm
▲15代 鈴木盛久 筒釜「春のおとづれ / 2023年 w17.0 × d17.0×h20.0cm
▲細谷みちる 赤銅百合子 / 2023年 w12.0xd12.0xh7.5cm
▲岡原有子 洋梨と葡萄 ブローチ / 2021年 w5.3 x d3.5×h0.8cm
▲竹之内恵美子 かなぐ ツノダシ金具/ 2015年 w6.0 xd4.7×h1.0cm
▲藤江聖公 甘藷帯留 / 2021年 w5.0 x d3.0×h1.0cm
香希画廊
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